戦略論の古典、マキャヴェリの君主論の全26章を超簡単に要約する【10000文字】【リーダー論】【現実主義】

こんにちは

 

 

 「加害行為は一気呵成にやってしまわなくてはならない。」

 

 

 

 

「人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つけるものである。」

 

 

 

 

みなさんはこんな言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回はマキャヴェリの「君主論」を要約します。

 

初めて書かれたのは約500年前にも関わらず、今なお読み継がれている「君主論」。現代に生きる私たちへの示唆に富んだ戦略論、リーダー論の本です。

 

このページでは、わかりやすく要点を抑えることと、本の内容を曲解せずにそのまま伝えることの二つを両立することを目指しました。なるべく簡潔な文体、構成で、章立てに従い本書の要点をまとめています。

 

君主論を初めて知ってちょっとだけ内容を知りたい人、本文全てを読まずに内容を抑えたい人、すでに一度読んだけれどもう一度振り返りたい人、そんな人がスラスラ読めるまとめとなっています。

 

 

それでは、どうぞ。

 

君主論 - 新版 (中公文庫)

君主論 - 新版 (中公文庫)

 

 

 

 

献辞

 

マキャヴェリ「君主のあなた様に、私の経験や読書から得た知識を献上します。主題をはっきりさせるため、体裁や飾った文体を省きました。どうぞお納めください。」

 

第一章 国の分類

 国は以下のように分類できる。

 

共和国

君主国

 

君主国は以下のように分類できる。

 

世襲君主国

新たにできた君主国

 

新たにできた君主国は以下のように分類できる。

 

全面的に新しい国

もとの世襲君主国に新たに他国を併合した国

 

 新たに併合した他国は以下のように分類できる。

 

君主制のもとでの暮らしに慣れた領土

自由な暮らしに慣れた領土

 

 

新しい国の獲得の仕方は三つである。

 

1 自国の武力によって征服

2 運による獲得

3 力量による獲得

 

 

第二章 世襲君主国の統治のしかた

世襲君主国は統治がしやすい。なぜなら昔からの伝統、慣習の維持と、不測の事態には時間かせぎでなんとかすることができるからである。

 

例 イタリアのフェラーラ

 

 

第三章 新たにできた君主国の統治のしかた

もとの世襲君主国に新たに他国を併合した国は統治が難しい。

 

理由は二つある。

 

1 民衆は前よりよくなると信じて、為政者を変えたがる

2 征服の際に、どうしても新しい土地の住民への加害行為が行われるため、彼らから恨まれる

 

☆ポイント

他国の侵略に際しては、その地域の住民からの支援を取り付ける

例 フランス王ルイ12世とルドヴィーゴのミラノでの攻防

 

 ☆ポイント

いったん謀反が起きた国をもういちど奪取すれば、以降めったなことでは奪われなくなる。それは謀反によって君主は反逆者の摘発と弱点のカバーに努めるようになるからである。

 

 

新たに併合した他国の2種類について考える。

 

1 君主制のもとでの暮らしに慣れた領土である場合、統治は易しい。

 

☆ポイント

これまでの統治者の血統を根絶やしにする

住民たちの法律や税制に手を付けない

 

2 自由な暮らしに慣れた領土である場合、統治は難しい

 

そのための解決策は二つある。

 

1つ目 征服者が現地に移り住む

理由 不穏な気配を早く察知し、すぐに対策を立てられるから

 

2つ目 現地に移民兵(もとの国の軍人を現地に移り住ませる)を派遣する

理由 忠誠心が厚い。経費がかからない。民衆を傷つけない。

 

※移民兵によって、一部の現地の人々は移民兵に土地を奪われるが、全ての領民に比べれば少ない犠牲で済む。また彼らは散り散りになって貧困に陥るので反乱は起こりにくい。

 

「人はささいな侮辱には仕返ししようとするが、大いなる侮辱にたいしては報復しえないのである。したがって、人に危害を加えようとするときは、復讐のおそれがないようにやらなければならない。」

 

引用 本書25ページ

 

 

 ☆近隣の国の統治、交際のポイント

 

1 君主は近隣の弱小国の盟主となり、庇護者となるべき。同じ地域の強国の弱体化につとめ、侵入を許さないようにつねに警戒するべき。

 

2 近隣の弱小国には極端に大きな権限を持たせてはならない。

 

3 危害は早期の発見、対策が大事。発見が簡単になったころには手遅れになっていることが多い。

 

4 戦争を避けようと及び腰になったり時間をかせいだりすることは、敵方を利する愚かな行為だ。戦争は避けられない。時間をかせいでも全ていずれくる。対策は早く講じる。不穏分子の芽を摘もう。

 

 

例 フランスのルイ王のイタリア征服の仕方を批判

 

自国の兵力でイタリア(フランスの味方になることを表明した)を攻略できるならやればいい。しかしその能力がないのに、イタリアを攻撃して、分割統治をしようとした。その結果イタリアは弱体化し、隣国のローマ帝国の強大化を許してしまった。ルイ王は味方に立ったイタリアをしっかり引き付けて守ってやるべきだった。

 

 

一般的な大原則

 

「ほかの誰かをえらくする原因をこしらえる人は、自滅する」

 

引用 本書34ページ

 

 

第四章 アレクサンドロス大王の死後の統治

 

君主国は二つに分けられる。

 

1 一人の君主とそれに隷属する公僕 (例 トルコ)

2 一人の君主、君主と封建的な関係を結んだ諸侯、諸侯の領有するそれぞれの土地の人々(例 フランス)

 

1の国 征服は難しく、統治は易しい

 

隷属しているため、君主の身内からの謀反が起こりにくく、彼らの買収も難しい。買収できたとしても民衆を巻き込むことができない。

 

よって征服の際は、敵が一致団結して対抗してくることを予想しなければならない。内部の寝返りは期待できない。全面的な戦争によって、自力で、徹底的に打ち負かし、君主の血統を根絶やしにしなければならない。

 

 

2の国 征服は易しく、統治は難しい

 

不満分子や変革を望む諸侯が国内に一定数いるため、それと組めば容易に侵攻できる。しかし、維持が難しい。君主の血統の根絶やしは効果が薄く、いずれほかの諸侯の不満分子に奪われてしまう。

 

 

例 アレクサンドロス大王

ダレイオス王国(1の国)は徹底的に打ち負かし、その後も安定した統治が続いた。

フランス王国(2の国)は、戦争勝利後も絶えず反乱が起こり、そのたびに鎮圧した。時間が経つにつれて、古い諸侯が亡くなり、ついに反乱もなくなった。

 

 

第五章 自由な暮らしに慣れた領土をいかに統治するか

 

選択肢は三つである。

 

1 そのような都市は滅亡させる。

2 そのような都市に君主自身が移り住む。

3 そのような法律や税制には手を付けず、傀儡政権をつくらせ、一定の貢納をさせる。

 

 

スパルタ 3を実行 結果→失敗

ローマ 1を実行 結果→成功

 

自由な生活になじんできた都市では、自由という名分や従来の制度を掲げて絶えず反乱が起こる。いくら歳月がたっても民衆は自由という名分や従来の制度を忘れないので、反乱は終わらない。

 

そうした都市は活気があり、憎悪や復讐の願いは根強い。よってそのような都市は抹殺してしまうのが一番安全だ。

 

 

第六章 自らの力量によって統治をおこなった者

 

自分自身の力量によって君主になった人間(例 モーセ、キュロス、ロムルステセウス)がいる。

 

彼らはいずれも運命から授かったチャンスに出会い、それを自らの力量によって立派に活かした。

 

力量によって君主になった人間は、国の征服(新制度の導入)には困難が伴うが、国の維持はたやすい。

 

新制度の導入は旧制度で甘い蜜を吸っていた人を敵に回す。また応援に回った人も新制度を利用しようとたくらんで仕方なく応援する。

 

統治を自分でやったか、他人にお願いしたかで結果は大きく変わる

 

また民衆の気質は変わりやすいことに注意するべきだ。民衆を説得するのは簡単だが、それを信じ続けさせることは難しい。そこで武力が必要になる。武力によっていったん信じ込んだ民衆をそのままつなぎとめるのである。

 

 

第七章 運や他人の好意によって君主になった者

 

君主になる経緯は二つある。

 

1 自らの力量によって君主になった者(例 フランチェスコ

手に入れるのに苦労するが、維持するのにはとくに苦労しない。

 

2 運によって君主になった者

苦労せずに手に入れることはできても、維持に大いに苦労する。

 

☆新しく君主になった者が心がけるポイント

例 チェーザレ・ボルジア(ヴァレンティーノ公)

 

「それゆえ、敵から身を守ること、味方をつかむこと、力、あるいは謀りごとで勝利をおさめること、民衆から愛されるとともに恐れられること、兵士に命令を守らせて、かつ畏敬されること、君主にむかって危害におよぶ、あるいはその可能性のある輩を抹殺すること、旧制度を改革して新しい制度をつくること、厳格であると同時に、丁重で寛大で闊達であること、忠実でない軍隊を廃止し、新軍隊を創設すること、国王や君侯たちと親交を結び、あなたを好意的に支援してくれるか、たとえあなたに危害を加えようとしても、二の足を踏むようにしておくこと、以上すべてのことがらこそ、新君主国にあって必要不可欠なものと信じるならば、人は、公の行動ぐらい生々しい好例を見出せないだろう。」

 

引用 本書68、69ページ

 

 

第八章 悪辣非道な行為によって君主になった者

 

一私人から君主に登りつめるには二つの選択肢がある。

 

1 ある種の悪辣非道な手段を用いる

2 一市民が仲間の支援の後押しを受ける

 

この章は1について語る。

 

例 シチリアのアガトクレス

 

こういう手段で君主になっても栄光はつかめない。これまでの卓越した英雄と並ぶことはできない。

 

例 フェルモのオリヴぇロット

 

こちらも残虐な手段を用いた。しかし、その後の権力は安泰だった。

 

両者の違いはなにか。それは残酷さをへたに使ったか、立派に使ったかの違いだ。

 

残酷さを立派に使うとは、このようなことである。

 

「自分の立場を守る必要上、残酷さをいっきに用いて、そののちそれに固執せず、できる限り臣下の利益になる方法に転換する」

 

引用 本書80ページ

 

 

☆ポイント

 

「加害行為はいっきにやってしまわなくてはならない。そうすることでそれほど苦汁をなめさせなければ、それだけ人の憾みを買わずにすむ。これに引き換え、恩恵は、よりよく人に味わってもらうように、小出しにしなくてはならない。」

 

引用 本書80ページ

 

 

第九章 市民型の君主国

 先の章の一私人が君主に登りつめる方法の二つ目、「2 一市民が仲間の支援の後押しを受ける」について語る。

 

一市民が仲間の支援の後押しを受ける場合は、全て運や力量にかかるというより運に乗っかるずるさが必要である。

 

1 民衆の支持を得てなるとき

 

維持しやすい。民衆を意のままに操ることができる。

 

民衆は抑えつけられないことを願っているため、彼らの望みをかなえてやるのは容易である。

 

常に民衆を味方につけておかなければならない。多数派であるため敵に回すのは危険だ。最悪の事態は民衆から見放されることである。

 

 

2 貴族の支持を得てなるとき

 

維持は難しい。自らを支持する貴族たちは自らと同じ地位にあると思い込む。そのため意のままに操ることができない。

 

貴族たちの第三者を抑えつけたいという欲望はかなえてやりづらい。

 

また、少数派であるため敵に回しても脅威にはならない。

 

自らの運命と結びつかない者で、故意に、野心的なわけがあって、自らについてこない者に注意である。君主はこういうものを警戒し、公然の敵とみなさなければならない。

 

 

貴族の支持を得て、(民衆の意志に反して)君主になったら、民衆の保護に努めること。

 

人は「危害を加えられると信じた人から恩恵を受けると、恩恵を与えてくれた人に、よりいっそうの恩義を感じるものだ。」

 

本書 87ページ

 

普段から民衆に対して指導力を見せつけ、準備をととのえ、事態に適切な措置をとること。そうやって民衆の心をひきつけておけば、緊急事態にも自らに忠誠を誓ってくれる。

 

 

第十章 防衛に第三国の力が必要になる国

 

緊急の場合、君主が国を独力で守れる場合→6,12,13章を参照

 

緊急の場合、君主が第三者の国の支援が必要になる場合

 

自国の都市の城郭を強化し、備えを強固にしておくこと。くれぐれも城外での戦争(野戦)を考えないこと。

 

日頃から民衆に保護を与えていれば、いざというときも城内から逃げ出したりせずに、防衛してくれる。人々は「我が家をなくし、無一文になるまで尽くした私に、君主はさぞ恩義を感じてくれるだろう」と信じているからである。

 

 

第十一章 教会君主国

教会君主国は一度国を建ててしまえば、その後は安泰で幸せである。臣下の裏切りの心配もないし、君主の治世を臣民がチェックすることもない。神によってたたえられ護持された国のことをとやかく言うのは神への無礼である。

 

 

第十二章 武力の種類と傭兵軍の無能さ

 

すべて国の基礎となるのはしっかりした武力としっかりした法律だ。

 

ここでは武力の種類と、その善し悪しを語る。武力を分類して良い順に並べると以下のようになる。

 

自国軍>混成軍(外国と自国の)>>外国からの支援軍>>>>傭兵軍(お金を払って雇う軍)

 

傭兵は 

 

無統制、無規律、野心的、不忠実

 

1 平時は給料をむさぼり緊急時には逃亡する。

 

2 自らの評判を上げるために、ほかの部隊を批判するという不合理な行為を働く。

 

3 残虐な行為が必要なときにおじけづいて殺せない。

 

傭兵はまさに最悪の種類の武力である。

 

 

第十三章 外国支援軍

 

外国支援軍

 

「それじたいは役に立ち、悪くないのだが、おおかた招いた側に禍いを与える」

本書116ページ

 

なぜなら外国支援軍を招いた場合、たいていはこの二つの未来しか残されないからである。

支援軍の敗北→自国の滅亡

支援軍の勝利→自国が支援軍の支配下になる

 

 

「他人の武器というものは、あなたの背中からずり落ちるか、重荷になるか、それともあなたが窮屈を我慢するか、いずれかになるものだ」

 

本書119ページ

 

 

第十四章 軍備についての君主の責務

 

君主は戦いと軍事上の訓練や制度以外に関心を持ってはいけない。優雅な道に関心を向けたとたんに国を失う。

 

武装になると相手に見くびられる。

 

これは君主がまず避けるべき汚名である。

 

いかなるときも常に軍事上の訓練を考えなければならない。

 

1 行動によるもの

 

現地に赴き、地形の把握、実戦の想定をして、どんなときにも正しい対応がとれるように準備する。

 

2 頭を使った訓練によるもの

 

史書に親しみ、読書によって、英雄がそのときとった行動を考察する。勝敗の原因はどこにあったかを考え、勝者から学び、敗者の犯した過ちを繰り返さないようにしなければならない。

 

 

第十五章 君主に対する毀誉褒貶

 

人はいかに生きるべきかという理想ではなく、人はいかにして生きているかの現実から、とるべき行動を考えるべきだ。「善い行いをする」と公言するだけでなく、よくない人間にもなれるようにするべき。

 

地位を危うくする汚名は避けるべきだ。地位を危うくしないものでもなるべく避けるべきだ。汚名をかぶることがどうしても避けられないようなら気にする必要はない。

 

政権の存亡にかかわるときは評判など気にせずに悪徳を行使するべき。

 

 

第十六章 鷹揚(気前の良さ)と吝嗇(ケチ)

 

鷹揚とみられることはよいことに思えるかもしれないが、現実は違う。

 

「鷹揚であろう」としてふるまうことは逆に悪評を買う。また、あっという間に全財産を使い果たしてしまう。そしてそうなってから慌てて支出を引き締めるとますます評判が落ちる。

 

けちであれ。節約が大切だ。けちだという評判を意に介するな。

 

国民に課した税金を適切に使い、有事のときのために日頃から貯蓄しておくべきだ。

 

君主になる途上の者は鷹揚だとみられることが大切だ。君主になったらけちになれ。

 

ただし赤の他人の物を使うときは鷹揚であってもよい。が、自らの浪費は控えよう。

 

君主が避けるべきはさげすまれること、恨みを買われることだ。気前の良さはあなたをこのどちらかに追いやる。

 

 

第十七章  冷酷か、憐みぶかいか。恐れられるか、愛されるか

 

・冷酷か、憐みぶかいか

 

憐みぶかいと評されるほうがよいが、へたにかけないことである。

 

自分の領民の規律を正すためなら、多少の悪評を気にするべきではない。憐みがふかすぎて、混乱を招いたり、目の前の殺戮を黙認したりしてはならない。ごくたまに見せしめの残酷さを見せつければよい。

 

 

・恐れられるか、愛されるか

 

恐れられるほうがはるかに安全である。

 

普段愛を口にする人は、いざというときに助けてくれない。

 

「たほう人間は恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つけるものである。その理由は、人間はもともと邪なものであるから、ただ恩義の絆で結ばれた愛情などは、自分の利害のからむ機会がやってくれば、たちまち断ち切ってしまう。ところが恐れている人については、処刑の恐怖がつきまとうから、あなたは見放されることがない

 

引用 本書142ページ

 

ただし、恨みを買わないこと。恨みを買わないためには、人々の財産に手を付けないこと。

 

「人間は父親の死をじきにわすれてしまっても、自分の財産の喪失は忘れがたいものだから、とくに他人の持ち物に手を出してはいけない。」

 

恐れられることと恨みを買わないことは両立できる。

 

軍隊を用いる際はいっさい「冷酷だ」との声に耳を貸さないこと。

 

 

第十八章 君主の信義との付き合い方

 

戦いに勝つには、二つの方法がある。

 

1 法律

2 力

 

力は二種類がある。

 

1 ライオン

2 狐

 

相手が約束を守らないように見えれば、あなたも約束を守る必要はない。そしてそれをもっともらしい口実で言いつくろえ。「狐」はじょうずに粉飾し、猫をかぶり、厚かましくなければならない。「狐」をたくみに使いこなせ。

 

 

「よい気質をなにからなにまで備えている必要はない。しかし、備えているように見せることが大切である」

 

引用 本書149ページ

 

「りっぱな気質を備えていて、後生大事に守っていくというのは有害だ。そなえているように思わせること、それが有益なのだ。」

 

 引用 本書149ページ

 

謁見してくるごくわずかな人にの前では、信義に厚く、慈悲深く、裏表なく、人情味にあふれ、宗教心に厚い人物と思われるようにふるまえ。

 

その他大勢の大衆は外見だけを見て、出来事の結果だけ見て、勝手に判断する。

 

 

第十九章 君主は恨まれる、憎まれることを避けねばならない

 

いかにして恨まれないようにするか。それは

 

臣下の財産、婦女子、名誉を奪わないことである。

 

それでたいていは満足する。

 

 

いかにして軽蔑されないようにするか。それは

 

自分の行動に偉大さ、勇猛さ、重厚さ、剛直さをうかがわせることである。

 

自ら下した決定は一度出したら覆すな。

 

「君主をだましたり、言いくるめたりすることはとても不可能だ」という評判が立つようにしろ。

 

 

☆反乱の防止のポイント

 

大勢の民衆からの支持を手放すな。反乱者は恐怖心、猜疑心、刑罰の心配などでみなびくびくしている。圧倒的多数の民衆が君主側に立っていることを示しておけば、そうかんたんに反乱は起こらない。

 

民衆の支持を得つつ、貴族に嫌われてもいけない。

 

「恩恵を与える役はすすんで引き受け、憎まれ役は他人に請け負わせればいいということだ」

 

引用 本書159ページ

 

「君主は貴族たちを尊重して、しかも民衆の憎しみを受けないようにしなくてはならない。」

 

引用 本書159ページ

 

 

第二十章 君主は城塞を築くべきか

 

自国の領民は武装させるべきだ。それは二つの理由がある。

 

1 彼らをそのまま兵力として取り込めるから

2 君主に下心をもっていた人が忠誠を誓うようになるから

 

 

武装を解除すると「あなたが彼らを警戒している、信用していない」というメッセージを彼らに与えてしまう。

 

 

一方で、新たに外国を併合した場合は非武装にしておくべきである。

 

あえて内紛を起こさせるのは原則的に効果的でない。内紛で劣勢な側が他国と結びつく危険性があるからである。

 

侵略の際に、もとの国に不満を持ちこちらに寝返ってきた者は危険だ。旧政権に満足してこちら側を敵視していた者を味方につけるほうがよい。

 

 

 

国外の勢力を恐れる場合には、築城はやめるべきだ。

 

国内の勢力を恐れる場合に、城を築くべきだ。

 

いずれにしても国内の民衆の憎しみを買わないことが一番の安全策である。

 

 

第二十一章 君主が民衆の支持を得るための振舞い方

 

大事業(戦争)を行うことで自らの評判を上げろ。

 

だれの味方であるとか敵であるだとかの姿勢を明確に示すことが大切だ。

 

 

 

中立の立場でいると、勝者の餌食か敗者のうっぷん晴らしに使われる。

 

そして名分がないので、誰も手を差し伸べてくれない。

 

 

戦いが終わった後のことを考えよう。すると

 

勝者からすれば逆境で手を差し伸べてくれなかった国を信頼できない。

 

敗者からすれば自分たちと命運を共にしてくれなかったので信頼できない。

 

 

 

一方で、仮に片方についたとしよう。

 

勝利すると味方したほうの国は多かれ少なかれ恩義を感じる。

 

仮に敗北したとしてもあなたはその者から迎えてもらえる。

 

 

争いにどちらが勝っても自分に影響がない場合であっても、どちらかにつくべきだ。どちらかを滅ぼしてしまえるからである。

 

ただしやむを得ない場合を除き、できる限り強者のもとについて第三国を攻撃したりしないこと。なぜなら勝利後に強者の意のままになってしまうからだ。

 

同盟を避けられない状況ではどちらかと組まなければいけない。危険なように見えるかもしれないが、君主はいつも安全策がとれるわけではないと思うべきだ。

 

 

 ☆ポイント

・君主は力量あるものを重用し、肩入れしていることを示す

・各々の市民が安心して商売などを営めるようにしておく(財産のむやみな取り上げや重税で市民を委縮させない)

・殊勝な心持ちで国に奉公してくれる人には褒賞を与える

 

 

第二十二章 君主が側近に選ぶ秘書官について

 

君主の秘書官の扱いはいかにするべきか。

 

君主の力量を測るには、秘書官がいかに有能かを見ればいい。有能な秘書を見つける目があるということが君主の力量の証明になる。

 

君主は秘書官に忠誠心をもたせるために、最大限の豊かな暮らし、名誉、配慮を与え、責務を分かち合わなければならない。それによって秘書官に「自分がいなくては君主はどうにもやっていけない」とわからせる。そしてこれ以上の名誉や財産を望めないくらい与えて変革を望まないようにする。

 

それによって君主と秘書官のあいだで信頼関係が結ばれる。

 

 

第二十三章 へつらう者をどう避けるか

 

こびへつらう人間から身を守るのは難しい

 

1 過剰にへつらう人間を避ける→見くびられる

2 真実を告げられても決して怒らないと示す→君主への尊敬の念が消える

 そこで

3 幾人かの賢人を選んで、彼らからのみ自由に真実を述べさせる

 

決して賢人以外の人々に耳を貸してはいけない。外野の人間に、助言しようと思わせない

 

決断は君主自らが最終的に下すようにして、一度下した決定は翻さない。

 

君主の自分が望むときに賢人から聞くのである。

 

☆ポイント

告げられた真実は忍耐強く聞く。誰かが意見を憚ったときは、むっとした顔を見せる。

 

 

第二十四章 イタリアの君主が領土を失ってきたわけ

 

国を失う理由は二つある。

 

1 軍事面で弱体化する

2 民衆を保護しすぎて、貴族たちから身を守る策を怠る

 

誰かに助け起こしてもらうことは期待できない。そんなことはまず起こらない。

 

国はあなたの手腕に基づく防衛のみによって存続する。

 

 

第二十五章 運命をどう捉えるか

 

運命という大きな避けられない流れは存在するが、その激流にたいして堤防を築くことである程度被害は抑えられる。

 

君主の流儀と時代の流れ(時勢)が合うかどうかもその国の盛衰に大きくかかわる。

 

しかし、私が思うには

 

人は慎重であるよりは、むしろ果敢に進むほうがよい

 

引用 本書 207ページ

 

 

運命という女神は突き飛ばし、押しのけねばならない。

 

 

慎重な人間に女神は道を譲らない。

 

 

第二十六章 イタリアの外部からの解放を祈って

 

ご尊家(この書を献上した相手)によって今こそ、息絶え絶えのこのイタリアをふたたび強固な国へと復活させ、平穏をもたらしてくれますように願っている。

 

 

 

 

 

 

以上です。

 

 

この要約記事があなたのお役に立てたなら幸いです。

 

ありがとうございました。

自己啓発書、新書、エッセイ、そのほか読んだ本まとめ

こんにちは。

 

このページは、僕の小説以外の面白かった本を紹介します。

 

 

 

 

 

ウケる日記

 

ウケる日記

ウケる日記

 

 

 単純に「面白い本が読みたい。それ以外はなにも求めない」のであればこの本一択です。第一話から水野さんがオナニーを熱弁しています。

 

ただし読後になにも残りません。ひたすら腹筋が痙攣するだけです。

 

 

人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている

 

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

 

とてもよかったです。人間の思考はさまざまなバイアスに影響(本書では「汚染」)されていることが説明されています。

 

 

[人間は人の評価を誤解しやすい。でもそれは善でも悪でもないし、批判したところで治らない。その「誤解」をいかにして、利用し、味方につけるかが人生を左右する。」

 

なんでも「本当にそうなのか?」と疑ってみる姿勢が手に入ります。この感想も作者の語り口によって汚染されてしまった認識かもしれませんが。

 

 

ほぼユニクロで男のオシャレはうまくいく 毎日コーディネート塾

 

ほぼユニクロで男のオシャレはうまくいく スタメン25着で着まわす毎日コーディネート塾
 

 

めっちゃ役に立ちました。実用的。このアイテム全部パクって生きてます。

 

「はいこれおすすめ!なぜならーーだから!」というテンションで25アイテム説明されます。うだうだファッション語られるより全然有益です。

 

実際、この通りにアイテムを集めていったら、なんか最近オシャレになったね!と言われたのでファッションが面倒臭い人はこれ読んでこの通りに集めていけばバッチリ。

 

むだ死にしない技術

 

むだ死にしない技術

むだ死にしない技術

 

 

 

「成功者がみんなやっていること、それは「健康」だ」

 

と聞いたことがあります。健康に長生きすること、ムダに身体のことで損をしないために自分ができることのエッセンスが詰まってます。

 

 

ピロリ菌の検査で胃ガンを予防できる

レーシックまたはICLはQOL(生活の質)を上げる

人間ドックには最低毎年一回必ず行こう

歯は健康上とても重要。定期的な検診を。

 

 このあたりがためになりました。レーシックもおすすめされていたので実行しました。ちなみに少しずれますがレーシックについて言及した記事はこちら。

 

 

tanakanonikki.hateblo.jp

 

 

LIFE SHIFT

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

まんがでわかる LIFE SHIFT

まんがでわかる LIFE SHIFT

 

 

人生100年時代」という言葉の発信源です。

 

「100歳まで生きることを考えると、自分の生き方は、これまでのロールモデルを参考にしてはならない。」

 

「じゃあどうすればいいの?」

 

というのが本書の内容です。

 

ハードカバーはちょっと値段が張るし分厚いので読後に全体像がつかみづらいです。漫画版でも内容は十分つかめる、というより漫画版のほうがいいかもしれません。

 

 

金持ち父さん貧乏父さん 

 

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

 

 

 

「金持ちマインドが手に入る金持ちのバイブル」。この手の本って怪しいじゃないですか。でも、この本はかなりのロングセラー&ベストセラーなのでこの本くらいは読んでいいと思います。


「資産と負債を取り違えるな!」と口を酸っぱくして何度も言ってきます。


持ち家は「負債」です。いま、「は?資産に決まってんだろ。」と思った人。僕もはじめはそう思いました。そういう人に読んでほしいです。

 

 

入社1年目の教科書

 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

 

遅刻はダメ、ゼッタイ

飲み会の幹事をすすんでやれ

飲み会の余興は死ぬ気でやれ

新聞は2紙以上読め

 

 実践的ですぐに実行できる内容です。語り口から、社会の厳しさや「ルールはルールなんだ」という姿勢が伝わってきて、精神的にも身が引き締まります。

 

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

 

 

面白いです。やればできるって心から思えます。

 

僕の場合、「第一志望校のランクは下げないほうがいい、一度下げるとズルズル堕落して止まらなくなる」という一節が受験生のときにフラッシュバックして、頑張れました。

 

※ちなみに表紙の人は本人じゃないですよ、モデルです。僕はつい最近まで本人だと思ってました。

 

社会人大学人見知り学部卒業見込み 若林正恭 

 

 

オードリーの若林(春日「じゃないほう」)のエッセイです。どちらかと言えば人付き合いが下手な人は、めちゃくちゃ共感できると思います。僕は首をヘッドバンキングしながらダヴィンチの連載を読んでいました。

 

一方で、若林がここまでいちいち苦しんでるのを見ると、素直に生きたほうが、余計なこと考えないほうが得だなって思います。

 

その「ねじれ」を面白がれる人におすすめです。

 

 

僕らが毎日やっている最強の読み方

 

 

  とてもよかったです。役に立ちます。感想はこのページに書いてあります。

 

tanakanonikki.hateblo.jp

 

 


少年A この子を産んで… 少年Aの両親

 

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

 

 

少年犯罪史上最凶の呼び声高い、神戸連続児童殺傷事件(気になったらググってください)の犯人「少年A」の両親の手記です。めちゃくちゃ凄惨で救いようがなく、彼の両親の手記は本当に可哀想で、気の毒です。

 

 

東大生が書いたやさしい経済の教科書

 

東大生が書いたやさしい経済の教科書

東大生が書いたやさしい経済の教科書

 

 

マクロ経済学の概要がわかりやすく書かれた本。

 

新聞でよくみる「金融政策」とか、日本銀行が「○年以内にインフレ率○%を目指す」とかの意味が分かって、すっきりしました。

 

大学4年間でぜったいやっておくべきこと

 

タイトルの通りです。端的に言うと、お金(「食料獲得」)と恋愛(「異性獲得」)のやり方が書かれています。

 

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

 

 

詳細はこのページに書いてあります。

 

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大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる本

 

哲学というテーマはとっつきにくく見えるかもしれませんが、おすすめです。このページに感想を書いています。

 

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五体不満足 乙武洋匡 

 

五体不満足 完全版 (講談社文庫)

五体不満足 完全版 (講談社文庫)

 

 

まだ読んでない人はぜひ。表紙の乙武さんの初見のインパクト半端なかったです。こんな人世界にいるんだ、っていう。障碍者をどう見ればいいのか、社会の中で障碍者はどうあるべきか、見下しているつもりがない人でも読んだらきっと考え込んでしまうはずです。

 

 

これからの正義の話をしよう マイケルサンデル

 

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 


政治哲学の本。倫理的な問題を考える本です。脳みそフル回転して読む必要があります。でも難解というわけではなくて、考えるのが楽しいモードに入ります。

 

ちなみに三分の一くらい読んで放置しています。でもそれだけでも読む価値はあると思います。読んでほしい。アメリカの特殊部隊が緊急時に直面した倫理的な問題が印象的でした。

 

お金に強くなる!

 

お金に強くなる! ハンディ版

お金に強くなる! ハンディ版

 

 

リボ払いはアホ

年金は減るけど、崩壊はしない

銀行マンの「無料相談」には行くな

生命保険は基本的に「損」

家を借りるべきか買うべきかの計算はこうする

分散が大切

個人向け国債は安全なものの一つ。

 NISAは節税に良い

28歳までに仕事のジャンルを決めろ

 

このあたりが印象に残っています。難しい部分もあったけど、よかったです。大学4年になったらまた読み直したい。

 


ゼロ 
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

ホリエモンが出獄後にこれまでの人生を回顧した自伝です。「へ~こんな人だったんだ」ってなります。あとは「誰かのためになることをしよう」「働こう」というのが強烈に伝わってきて元気が出ます。

 

逃げられない世代
逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界 (新潮新書)

逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界 (新潮新書)

 

 


借金で国が倒産するというのはあまり現実的じゃない。

年金がゼロになることはない。確実に減るけど。それを見越した準備をしよう。

野党は無能みたいに言われるけど、それは野党に与えられた権限が弱すぎてあれくらいのことしかできないから。仕方ない部分もある。構造的な問題。

 

 

みたいなのが印象に残ってます。「君たちがなんとなく感じている日本の「ジリ貧」状態を説明してみよう」っていう本です。

 

若干の諦観のようなものがにじんでいて読んでいて楽しい。グラフがわかりやすく使われててよかったです。

 

Twitterで面白い人だな、と思った人の本を買うのはおすすめです。外れにくくなるのはもちろん、文体がTwitterと同じなので、本の作者の講義を受けるような親近感が生まれて楽しいです。

 

学問のすすめ 福沢諭吉
学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

 

 


天は人の上に人を作らない。人の下に人を作らない。しかしこの世界は弱いもの強いものがあり富めるもの貧しいものがいる。これを左右するのはすなわち学問を修めているかどうかである。

 


「学問は世の中に役立つものでなければ意味がない」

 

 

内容はありきたりだなあと正直、思いました。

 

 

「これそんなの当たり前じゃんって今は思ってるかもしれないけど、これ結構真理が語られてるって、後からわかることになるよ」

 

と学校の倫理の先生がおっしゃっていたので、「後から活きてきますように…」と期待しています。

 

 

誰がアパレルを殺すのか

 

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

 

 

 ちきりんさんが推していたので読みました。 「伝統、慣習にこだわって新興勢力に抜き去られる」様子はリアリティがあります。企業は常に変わり続けないといけないというメッセージが伝わってきます。

 

ただ、内容の重複がちょっと鼻につきました。重要なことは繰り返すのは確かに大事だと思うんですが、ちょっとしつこい。

 

深爪式
深爪式 声に出して読めない53の話

深爪式 声に出して読めない53の話

 

 

 下ネタとくだらない話です。文体が斜に構えた姿勢がにじみ出ているのに、よみやすいです。疲れてる人におすすめです。

 

会社は「1人」で経営しなさい
社員ゼロ!  会社は「1人」で経営しなさい (アスカビジネス)

社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい (アスカビジネス)

 

 

「社長になりて~なぁ」って思ったので読んでみました。題名通りです。「つぶれてもダメージが最小限になるようにしろ」「人を雇うな自分でやれ」

 

 

サピエンス全史
サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 

 

上の半分ほどで挫折。前半はずっと考古学の話で、疲れます。下巻から面白いのかも。でも放置しています。

 

 

日本国紀

 

日本国紀

日本国紀

 

 

「ーーーーと思われる。ただし歴史的、考古学的な証拠はない」の形が序盤に繰り返されていて、「なんだかなあ」と思ってしまいました。

 

あと、参勤交代は「大名に反乱のための力を蓄えさせないため」ではなく「大名が将軍との主従関係を確認するため」なんだと予備校で習ったので、「お、やっぱりそっちが通説なんだなぁ」という気持ちになりました。

 

歴史はいろんな見方ができるんだなあと感じました。

 

人生はワンチャンス!&人生なニャンとかなる!
人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

 

 

 

人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法

人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法

 

 

犬と猫の可愛い写真と名言のセット集。ページをちぎれてカレンダーのように使えます。

 

 

もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら
もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら

もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら

 

 

ネタ枠。全部読もうとせずに、目次だけ見て、知っている作家がいれば、その項を読む感じがいいと思います。村上春樹の文体でカップラーメンは面白すぎる。 

 

宝くじで一億円当たった人の末路

 

宝くじで1億円当たった人の末路

宝くじで1億円当たった人の末路

 

 

不幸になる筋書きを作者が望んでいるように見えました。

 

読んだら忘れない読書術

 

読んだら忘れない読書術

読んだら忘れない読書術

 

 

この本を読んで以降、感想をこうやって一言でもいいから書き留めるようにしたり、線を引きながら読むようになりました。

 

 

 

鋼のメンタル
鋼のメンタル (新潮新書)

鋼のメンタル (新潮新書)

  • 作者:百田 尚樹
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: 新書
 
 大放言
大放言 (新潮新書)

大放言 (新潮新書)

  • 作者:百田 尚樹
  • 発売日: 2015/08/12
  • メディア: 新書
 

 

バカの壁
バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

 

 

私とは何か

 

失敗の本質

 

 

ぼくたちの倫理学教室

 

 

寝ながら学べる構造主義

 

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

 

 

君主論

 

君主論 - 新版 (中公文庫)

君主論 - 新版 (中公文庫)

 

 

ウケる技術

 

ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)

 

 

ラブ理論

 

LOVE理論

LOVE理論

 

 

 

フェルマーの最終定理

 

フェルマーの最終定理(新潮文庫)

フェルマーの最終定理(新潮文庫)

 
読書という荒野
読書という荒野 (幻冬舎文庫)

読書という荒野 (幻冬舎文庫)

  • 作者:見城 徹
  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: 文庫
 

 

 

方法序説

 

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

 

 

 

ソクラテスの弁明

 

ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)

ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)

 

 

蟹工船

 

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

 

 

思考の整理学

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

生物と無生物のあいだ
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

  • 作者:福岡 伸一
  • 発売日: 2007/05/18
  • メディア: 新書
 

 

 

君たちはどう生きるか 漫画版

 

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

  • 作者:吉野源三郎
  • 発売日: 2017/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

言ってはいけない 橘玲

 

 

時事問題を二人が語ります。

脳を育て夢を叶える 川島隆太

 

 

もしドラ  3/1ほど読んで疲れて挫折。

 

 

 

 

『僕らが毎日やっている最強の読み方』池上彰と佐藤優の対談本を完全要約!推薦されている書籍も!

こんにちは。

 

今回は僕らが毎日やっている最強の読み方という本をおすすめし、内容を要約していきます。

 

 

 この本は池上彰さんと佐藤優さんの情報収集術がまとまっています。

 

新聞、書籍、雑誌、ネットなどあらゆるメディアの活用の仕方を学ぶことができます。

 

 

例えばTwitterなどのSNSは膨大な情報を集めることができる便利なツールですが、付き合い方に気を付けないと

 

「あれ?もう2時間経ってんの!?」

「しかもなんも覚えてねぇ・・・」

「時間無駄づかいしちゃったかも・・・」

 

となってしまいがちですよね。

 

情報収集のつもりで開いたのに、気が付いたら脇道にそれ、全然調べたかったことについて知ることができなかったり、勉強にならなかったり。

 

そういう情報収集や勉強をしたいけれど、どうやってすればいいのかわからないという人にこの本はおすすめです!

 

対談形式の本なので、横道にそれているように思えた内容はカットし、大事なところだけまとめました!どうぞ!

 

池上彰さんと佐藤優さんが作中で推薦する書籍もご紹介していきます。

 

 

 

備考

 

 ※以下、自分の言葉を差し込むときは青色にします。

 

※敬称略させていただきます。

 

 

 

 

概説(新聞と書籍の区別)

 

新聞は世の中を「知る」ためのツール

 

書籍は世の中を「理解する」ためのツール

 

毎日どんなにたくさん新聞に目を通しても深い理解は得られない。書籍を読むことによって知識の土台が築かれ、新聞を読むときの理解がより深まる。

 

新聞の読み方

 

一紙だけでなく、必ず二つ以上読もう。

 

安倍政権に好意的 → 産経、読売、日経

安倍政権に批判的 → 朝日、毎日、東京

 

「好きなもの一紙と、それと反対側に位置するものを一紙」がおすすめ。

 

流し読みで、目についたものを読もう。

 

ちなみに二人とも、最近の新聞の報道姿勢への違和感を感じ始めている。

 

池上さんは2014年1月末のNHKの籾井会長の就任会見「政府が右というものを左というわけにはいかない」報道。

 

佐藤さんは2013年12月の安倍首相の靖国神社参拝から、全国紙レベルで客観報道の姿勢が揺らいでいると感じている。

 

時期がお二人でリンクしているあたりリアリティがありますね。

 

雑誌の読み方

 

あまり役に立つ内容ではなかったので省略。「基本娯楽と思って読みましょう」「理解が深まるというよりも、視野が広がります」という感じ。目次を載せます。

 

週刊誌(週刊○○系)

経済誌ビジネス誌東洋経済日経ビジネス、ダイヤモンドなど)

月刊誌(文芸春秋など)

 国際情報誌

専門誌

雑誌の選び方

雑誌の読み方

 

この2つは役立ちそう。

 

国際情報誌 フォーリン・アフェアーズ・リポート (池上推し)

 

アメリカの立場や外交政策について知るのにとても適した媒体。アメリカ外交がわかれば国際情勢は8割わかる

 

専門誌 「失敗の本質」 池上推し)

 

日本の組織の特徴をよくとらえていて、現代の官僚、役所は、昔の日本の軍隊からほとんど変わっていないことがよくわかる。

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 

 

 

tanakanonikki.hateblo.jp

 

 

ネットの使い方

 

玉石混交だけど、ほとんど「石」。効率が悪く、実は上級者向け。

 

過激なタイトルで内容が薄いものが多い。また、自分の好きな意見ばかりが表示されるため、偏見が助長されやすい。

 

ただ、無料で便利ではあるので、危険性を理解したうえで、その中でもおすすめのサイトを紹介する。

 

NHKオンライン 速報性が◎

 

www.nhk.or.jp

 

東洋経済オンライン 質の高い分析が多い

 

toyokeizai.net

 

ハフィントンポスト アメリカのリベラル系サイト

 

www.huffingtonpost.jp

 

 

ただし

 

Google検索 意外と効率が悪い。特にWikipediaは信ぴょう性に問題あり。

 

www.google.com

 

Yahoo!ニュース 芸能・ゴシップばかり見がち。基本娯楽と思え。

news.yahoo.co.jp

 

 

SNSの使い方

 

SNSのデメリット

時間の浪費、そして見た情報がほとんど記憶に残らない。インプットする時間を削られる。

 

SNSのメリット

アウトプットに適する。書くことで自分の理解が深まる。ただし内輪受けのネタではなく、正しい日本語でだれが読んでもわかりやすい文章を書こう

 

 

依存症に注意。一日一時間はネットを断って質の高いインプットをする時間を作ろう。

 

 

おすすめサイト

 

外務省

外務省ホームページ(日本語):トップページ

 

首相官邸

首相官邸ホームページ

 

フィナンシャルタイムス

http:// https://www.ft.com/

 

フォーリン・アフェアーズ・リポート

 ※雑誌の定期購読をしないとネット版は見られない

www.foreignaffairsj.co.jp


ウォールストリートジャーナル日本版

jp.wsj.com

 

人民網(中国共産党の機関紙「人民日報」のネット版)

j.people.com.cn

 

以下の4つはそこまで大事じゃなさそうですが、ちょっと覗いてみたら面白いかも。北朝鮮が日本語のサイト作ってるの笑えますね。

 

 

朝鮮日報 韓国最大の媒体

Chosun Online | 朝鮮日報

 

中央日報 韓国の大手媒体

中央日報 - 韓国の最新ニュースを日本語でサービスします

 

ネナラ 北朝鮮の事実上のホームページ

내나라 - 조선민주주의인민공화국

 

参考 北朝鮮のHP「ネナラ」を読む(佐藤 優) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)

 

 

ParsToday イランのニュースサイト。中東情勢など。

ホーム - Pars Today

 

テレビ、映画、ドラマなどの使い方

 

テレビ→基本的に出るものであって見るものではない(池上)

 

ドラマ→教養というより、息抜きとしてはいい(佐藤)

 

dTVやHULUを愛用(佐藤談)

 

映画のおすすめ

 

佐藤 「人のセックスを笑うな

 

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

池上 「シンゴジラ

 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: Prime Video
 

 

 

書籍の読み方

 

ニュースの意味を理解するためには、書籍で基礎知識を固める必要がある。というか、基礎知識は書籍でしか身につかない。基礎を身につけるのは大変だが、この作業をやるかどうかがのちに大きな差を生む。

 

本を選ぶ際はリアルの書店に行くほうがいい。ネットよりもはるかに網羅、俯瞰できる。書店員の知識や巻かれた帯の情報を最大限利用しよう。

 

どのジャンルでも全てのベースになる基本書、「タネ本」がある。これはせいぜい2,3冊。これを見つけるコツは「とにかくたくさん買う」こと。高いと思うかもしれないが、情報量、信ぴょう性を鑑みれば、ぜんぜん「安い」。迷ったら買おう。

 

古典の読み方

 

 古典を読んでいると、読んでいない人に「読んでいないあなたが悪い」と言える。相手に対して優位に立てる、これが強み。難解な本を丁寧に読み込むことで論理的思考力を鍛えられる。

 

 

佐藤優おすすめの古典

 

1 善の研究

 

善の研究 (岩波文庫)

善の研究 (岩波文庫)

 

 

2 存在と時間

 

存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)

存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)

 

 

3 資本論

 

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

 

 

4 精神現象学

 

精神現象学

精神現象学

 

 

池上彰おすすめの古典

 

 (雑誌のCREAに連載していた「世界を動かした10冊の本」から)

 

1 アンネの日記

 

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

 

 

2 聖書

 

(見つからなかったのでリンクは省略)

 

3 コーラン

 

コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1)

コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1)

 

 

4 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

 

 

 5 資本論

 

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

 

 

6 イスラーム原理主義の道しるべ

 

イスラーム原理主義の「道しるべ」

イスラーム原理主義の「道しるべ」

 

 

7 沈黙の春

 

沈黙の春 (新潮文庫)

沈黙の春 (新潮文庫)

 

 

8 種の起源

 

種の起源(上) (光文社古典新訳文庫)

種の起源(上) (光文社古典新訳文庫)

 

 

9 雇用利子および貨幣の一般理論

 

雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)

雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)

 

 

10 資本主義と自由

 

資本主義と自由 (日経BPクラシックス)

資本主義と自由 (日経BPクラシックス)

 

 

わかりにくければ入門書を利用しよう。時間を節約して、大まかな内容をつかもう。

 

 

旧約聖書を知っていますか

 

旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)

旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)

 

 

新約聖書を知っていますか

 

新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

 

 

 コーランを知っていますか

 

コーランを知っていますか (新潮文庫)

コーランを知っていますか (新潮文庫)

 

 

 やさしいダンテ

 

やさしいダンテ<神曲> (角川文庫)

やさしいダンテ<神曲> (角川文庫)

 

 

効率的な読書法 

娯楽で読む本は好きにすればいい

 

下記は勉強や仕事で読みたい人向け

 

佐藤流

 

 ステップ1

 

「現時点で理解できる」→普通に読む

「理解できない」→次へ

 

ステップ2 (理解できない本について)

 

デタラメ本→排除。いくら読んだところで実にならない。

知識の積み重ねが必要な本→次章参照

 

池上流

 

本を二つに分ける

 

「奴隷の本」

→線を引く、ページの端を折るなど徹底的に使い込む

「お姫様の本」

→愛蔵書として大切に扱う

 

A4 のコピー用紙の裏紙を四つ折りにして挟んでおき、気になる文章や思ったことをメモするとよい。おすすめは読書ノート。書名、著者名、読んだ日付、一言感想をメモする。あとで振り返ったときにすぐに思い出せる。

 

読書のためには酒断ちとネット断ちが必要。お酒は人づきあい上有効だが、読書するならある程度セーブするべき。

 

通勤時間は大事な読書時間。飛行機は気圧の変化があり、読書に適さない。新幹線がおすすめ。

 

電子書籍の使い方

 

ネットサーフィンの誘惑を断つために、キンドルなどの電子書籍専用端末をおすすめ。

 

佐藤優おすすめ電子書籍

 

泉鏡花 現代語訳集3 天守物語

 (※リンクは参考です)

夜叉ケ池・天守物語 (岩波文庫)

夜叉ケ池・天守物語 (岩波文庫)

 

 

月刊日本のバックナンバー 鳥飼玖美子 世界に通じる英語教育とは

 (※CiNiiの論文のリンクを貼っておきます。)

ci.nii.ac.jp

 

教科書、学習参考書の読み方

 

教科書は次世代を担う若者が知っていなければならない知識や思考法が詰まっている。「すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる」という小泉信三の言葉もある。基礎を固めよう。

 

ニュースの基礎知識は中学校の「公民」の教科書で。当時はつまらなかった授業も、今読み返すとためになる。

 

公民の教科書でなければこれがおすすめ

 

小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける

 

 

 

歴史は日本史A世界史Aの教科書が良い。日本史B、世界史Bの教科書は受験用に情報の羅列になってしまっている。基本と大まかな流れをつかみ、その後自分が興味をもった箇所を掘り下げる。

 

 

 日本史A

日本史A 改訂版 [日A311] 山川出版 文部科学省検定済教科書

日本史A 改訂版 [日A311] 山川出版 文部科学省検定済教科書

 

 

 世界史A

高等学校 改訂版 世界史A [183第一/世A317] 文部科学省検定済教科書

高等学校 改訂版 世界史A [183第一/世A317] 文部科学省検定済教科書

 

 

 いっきに学び直す日本史 

いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編
 

 

 

 山川の用語集→世界のエリート層相手でも確実に通用する

日本史用語集 改訂版 A・B共用

日本史用語集 改訂版 A・B共用

 

 

英語の勉強の仕方

 

英単語を学ぶなら システム英単語がおすすめ(佐藤)

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

 

 

語学学習のポイント

 

モチベーション

時間

お金

 

具体的な目標(TOEICなど)を立てることが大事。教養のためだと思っても絶対身につかない。

 

特別付録 人から情報を得る「7つの極意」

 

1 斜めの人間関係を重視する

 

競争、利害関係のない人とのつながりがあると、意外と有力な情報が手に入る

 

 

2 初々しさを出していい聞き手となる

 

「だれから」情報を得るかだけでなく「どうやって」情報を得るかも大切

 

 

3 数年上の先輩に「白い勉強」と「黒い勉強」を教えてもらう

 

メモの取り方、人との接し方、電報の打ち方、語学の勉強の仕方などが「白い勉強」

 

はっきり突き詰めてはいけないトラブル処理の仕方などが「黒い勉強」

 

 

4 人の話を聞くときは「緩やかな演繹法」でのぞむ

 

きっちり下調べをしつつも、人の話を聞くときは自分の立てた仮設にこだわりすぎず、柔軟に修正する。

 

 

5 複数の「しゃべる人」の断片情報をつなぎ合わせる

 

人は「自分の組織の話はしなくてもほかの組織の話はする」もの。歩き回って複数の人から情報をもらいつつ、裏を取る。

 

 

6 セミナー、講演会、異業種交流会を上手に活用する

 

書籍から得られる情報同様に人から得られる情報も大切。

 

人脈には「種をまく時期」「収穫期」の2段階がある。目安としては、20代はひたすら人脈を広げ、30代半ばから収穫期に入る。

 

厳しいようだが、組織の上位に入っていけるのはせいぜい2割。収穫期に入れない人は別のスタイルを探したほうがいい。

 

 

7 飲み会で仕入れた情報は、翌日「知らないふり」をする

 

酒で口が軽くなる人は多い。飲み会は他人の貴重な情報を聞き出す絶好の場。くれぐれも飲み会の翌日に本人に確認しないこと。相手の口の軽さを指摘すると警戒されて、以降有力な情報が得られなくなる。信頼関係が大切だ。

 

まとめ

 

この本は二人の知のプロフェッショナルの情報収集術が存分に詰まっていました。

 

 

最後にあなたも今からでもできる内容をもう一度おさらいしましょう。(僕がやろうと思ったことを並べます。)

 

 

SNSは上級者向け。「記憶に残らなそうなもの」はフォローを外す。

 

読書は線を引きながら読み、コピー用紙を挟んで要点をメモ

 

古典を読めば相手に優位に立てる。佐藤優の4冊と池上彰の「世界を変えた10冊の本」をチェック

 

ネットは見るものではなく、正しい日本語で書いて発信に使う。

 

 

推薦されている古典や教科書から手をつけてみるといいかもしれません!

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

都会の私立中学校に入学させてもらった子供の感想

こんにちは。



ヒデヨシさんのこの記事が面白かったので、それと反対側の「都会(東京)」「私立」の中学校のサンプル1を紹介したいと思います。


田舎の公立中学校に子供を入学させることはリスクなのか - 俺の遺言を聴いてほしい



構成も元の記事になるべく沿って書きます。






僕と同じような環境であっても当てはまらない可能性があることをあらかじめ記しておく。




僕が通っていた人口30万人の都会の私立中学校は、あらゆる覇権争いから隔離された楽園であった。


クラスに特定の権力者はおらず、武力や学力によるヒエラルキーは存在しなかった。


いわゆる


「すべての人に居場所がある」


空間で、自分のクラスのなかにおける立ち位置なんて誰も気にしていなかったように思う。





部活にいそしむ人は多かったが、強制ではなかったし、熱量もそれぞれだった。勉強ができれば一目置かれるが、だからといって「エライ」とはならなかった。


僕はそれが当たり前だと思っていたが、悪の世界の話を聞くと、かなり平和な環境であったように思う。


勉強、部活、どちらもやる、どちらもやらない、勉強部活以外のものに打ち込む、などの選択肢を各々が選び、共存していた。


女の子にモテるモテないの話からも無縁だった。男子校だったからだ。異性の前でカッコつけるといった必要もなかった。みんなありのままの姿で振舞うことができた。


僕はいろんな部活を見学して「先輩が楽しそうにやっている」部活を探した。平凡な動機だ。その結果、僕はラグビー部に入ることに決め、キャリアをスタートさせた。(というかヒエラルキーがなかったのでキャリアという意識もなかった




中学の勉強は難しくなると思っていた。


中学1年の定期テストでは中の上くらいだった。それでも、小学校ではいつも成績はぶっちぎりでトップだったので、少しショックだった。


またラグビーという異文化に馴染むのに苦労した。部活のせいで成績が下がるのは嫌だったので真面目に勉強し続けた。健全だった。


不良は生まれる余地がなかった。校則も厳しめで、いたずらをした生徒はすぐに担任の先生が呼び出して、不良の芽を摘んでいた。


毎年クラス替えがあったが不良は存在しなかったので当然会うことはなかった。部活で少しづつ試合に出られるようになり、勉強は継続して中の上から上の下あたりをキープしていた。


今思うと、ぼくはビビりすぎていたと思う。手を動かさないと不安になるので、授業のノートをもう一度別のノートに書き写したりしていた。中学受験モードは抜けきらず、自分が中学の勉強についていけなくなるのではないかとムダにビビっていた


僕の学校は授業の毎時限ごとに遅刻をつけた。(つまり一日で最大で6回遅刻できるのだ。)時間に厳しい校風だった。


授業を聞かず机に突っ伏して寝る人はたまにいた。でも、それは授業態度で減点したり、注意してこない先生を選んでいた。


ましてや、授業をサボる人はいなかった。


ルールは守るべきものとして存在していた。破れば捕まり、反省文を書かされるなどのペナルティを課された。喧嘩はめったに起きなかった。


僕は(自分で言うのもなんだが)真面目だったので、親に心配されるようなことも少なかった。


先にも述べたが、テストで一番でなかったことにはじめショックを受けた。「自分が一番デキて当たり前」ではなくなった。自分よりデキるヤツがいるのはやっぱり刺激になるものだ。


通知表を見せれば基本「お、いいじゃん~」という感じだった。僕が一番でなくなるのも想定内なようだった。多少悪くても叱られたりはしなかった。「常に一番を目指せ」的な指導方針だったら自我が崩壊していたと思う。


親から勉強しろ、と言われることもなかった。ありがたかった。


ただ1年生のころは部活の後片づけで帰る時間が遅くなって「もうちょっと早く帰れないの?」と言われたことがあった。それでも学年が上がるにつれて帰る時間も早くなっていったので問題は解消した。

環境


環境はとても恵まれていた。お酒やタバコなどの道を外れる人はいなかった。


落ち着きがない人はいた。それに感化される人はいたが、せいぜいグループは5~6人程度にしか膨らまなかった。


ルールの壁は厳然として存在することはみんなわかっていた。歯向かっても損するだけだと。評価が下がったり、先生から目を付けられたりしない程度にふざけていた。


「勉強デキるやつはエラい」という価値観はなかった一方で「勉強しないやつはエライ」という価値観もなかった。少しばかり成績が悪いくらいなら授業態度や提出物によって救済してもらえた。


ただ、成績や態度があまりにも悪く、本人に改善の意志が見られないような人もいた。そういう人は学年が上がったときにひっそりと消えた。「退学」は可能性としてありえるということが示されていた。


まとめ 私立の意義


僕はこれが普通だと思っていたが、ヒデヨシさんの記事を読むと自分は「リスク」の少ない時間を過ごしてきたのだなと感じた。


入学試験は「勉強がどのくらいできるか」で選別がなされる。これは偏差値による輪切りだとか批判されることがある。


しかし、中学の勉強についていけるだけの最低限の学力をチェックする必要がある。ヒデヨシさんのいう小学校の勉強にはちゃんとついてこれる人を集めるのだ。その意味で中学受験は有効だと思う。


また不良は勉強ができなくて、自分を主張できなくなった人がなるとヒデヨシさんは記事で述べている。そのとおりだと思う。


受験を通過した人は「人間がデキている」人が多い。主張などしなくても、自分の存在を認めてもらえる環境に育ったからだ。(公立は人間がデキていないとは言っていない)


他人を否定しないと自分の地位を確認できない不安定な人が、ふつうクラスには何人かいるものだ。それは本人が悪いというより、その環境によるものなのだろう。


しかし私立の中学に入って、そのような不安定な人が中学に入って極端に減ったと感じた。


「小学校の勉強にちゃんとついてこれた人間」と「子供に勉強させることができる家庭環境で健やかに育ってきた人間」を集めるという側面が中学受験にあると思う。


だからそのようにして集められた人間は道を外れにくい。


多感な時期を「リスク」の少ない環境で過ごせることが「都会」「私立」の中学校の強みだと思う。



以上です。

ありがとうございました。

【完全要約】「大学四年間でやっておくべきこと」森川友義の内容まとめ

 今回は(大学4年間でやっておくべきこと/森川友義)の要約をまとめました。

 

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

 

 

 

これからの四年間は、想像を絶するほどに自由です。だからこそ、その自由をいかにして行使するかで、その後の人生も大きく変わりうる。その四年間をどうやって使うか、入学の前にじっくりプランを練ってみましょう。

 

もくじごとに飛べるようになっています。項目を読んで気になった章から読んでみてもいいかもしれません。

 

この要約を読んで、胸を張って大学生活へと踏み出しましょう!

 

 

PART1 人生編

 

概説

 

大学生活は空虚になりがちです。この本で大学生活を有意義で充実したものにしてください。

 

「『このままではよくない』と思いつつ、それなりに楽しいので、高校時代ではありえない速度で、日々過ぎ去っていきます。」(15p)


人生の基本原則

 
Rule1  長い人生の中で大学時代の位置づけって?

1 自分で決められる(意思決定)ことが増えます。
2 人生の5分の1が過ぎました。人生は短いです。
3 同世代が120万人います。あなたはその120万分の1であることを自覚しましょう。
4 とても自由なので、この長い人生の休暇の過ごし方で、人生が決まります。


Rule2 日本の歴史の中に位置づけてみると?

大卒の価値が昔と比べて下がっています。激動の昭和を過ごした団塊の時代の人々からすると、大学に入りやすくなったという意味ではあなたたちは恵まれています。

 

昔は大卒というだけで大企業に入れましたが、今はそうではありません。大学の価値が下がってしまった今こそ、「在学中になにをやるか」が問われることになります。

 

RULE3 生物学的に大学生というものを考えてみると?

生物として見ると、私たちの生存理由は

「食料獲得」→お金

「異性獲得」→恋愛

 

Rule4 自分に投資された金額を考えてみると?

あなたには膨大なお金が両親から投資されています。それに見合った結果を両親に見せられるような生き方をしましょう。

 

Rule5 人生の意義を深く考えるのが、大学時代

時間はあるので「人生の意義」、つまり自分の人生をどうしたいかをじっくり考えましょう。

 

Rule6 なぜ生きているかを職業にまで落とし込んで考える

自分の将来を考えましょう。

1 どの職業に就き、どれだけ稼ぎたいか

2 どんな異性と恋愛、どんな家庭を築きたいか(パート2で後述)


☆考えるときのポイント

1 「好き」かどうか
2 どのくらいお金が欲しいか
3 自分の今の状況と将来の目標を比べたとき、自分がどの程度頑張れそうか
4 その目標に対して自分の才能があるか、性に合っているか
5 上記4つのどれを優先したいか

これらを考えるために「自分探し」をしましょう。

 

Rule7 人生の五分の一が終わったことの意味を考えてみる

人生の三大岐路(分かれ道)

1 大学受験
2 就職活動
3 結婚

 

 

次は2に向けてあなたは動き出さないといけません。人生設計をして、「なぜ」それをやりたいのか、答えを突き詰めていきましょう。

 

これまであんまり頑張ってこなかった人は、いま人生の分岐点その1がすでに終わってしまったことを自覚しましょう。すでに開いてしまった差はあるかもしれませんが、まだ取り返すことは十分可能です。頑張りましょう。

 

Rule8 日本は学歴社会であるという事実をどう考える

日本は学歴社会です。これは厳しいようですが、事実です。

 

その事実をどのように利用、克服するかが問題です。

 

学歴で仕分けされてしまう中で、これからあなたは他の学生との差別化を図るため、「同じ大学に通っているけれども、私はこんなにすごいことを大学時代にしたんだ」という

 

「売り」=コンセプト作り


を作りましょう

 

Rule9 「一芸」に秀でる


一貫性を持った「売り」を構築しましょう。

 

※大学の授業での頑張りは、企業にはそれほど評価されません。

 

※サークル・アルバイトは、「売り」の構築という意味では筋違いです。(無意味とか無駄とか言っているのではないですよ)

 

インターンシップは、それ単独だけでなく他の何かと組み合わせるようにしましょう。

 

時間はたっぷりあるので焦らずに。どんなに小さいことからでもいいのです。

 

Rule10 好きなことと性格的相性は別物

一度きりの人生ですので、「好き」を仕事にしましょう。自分が何が好きかなんてわからないよ、という人は次の3つの観点で考えてみましょう。

1 性に合っているか(自分の性格との相性、ストレスの有無)
2 得意か
3 他人から褒められるか(継続できるか)

 

大学生活を充実させるテクニック

Rule11 大学時代の勉強で求められることって?

大学の分野をまとめると

1 自然科学  物理学 化学  数学  など
2 社会科学  政治学 経済学 心理学 など
3 人文科学  語学  文学  芸術  など
4 専門職分野 医学  法学  建築学 など

 

高校までは暗記力、理解力が求められました。しかし大人の世界に入ると、プレゼン力、交渉力、合理的思考能力、分析力、創造力、指導力が必要になってきます。

 

 

Rule12 アルバイトは自己発見のチャンス!

アルバイトを通じて将来を考えましょう。

 

1 大人の世界に踏み込むことができる。(厳しい市場経済カニズムや雇う側がお金儲けしている現実を知る)

2 どの職種が自分に合っているかを試すことができる。(ダメだと思ったら辞めていいので、たくさん経験する)

3 普段出会えない人に出会うことができる。


ただしやりすぎに注意しましょう。学業に支障が出ない、お小遣い稼ぎ程度にとどめましょう。

 

Rule13  友達関係には三段階ある

・友達とは何か

友達関係にはギブアンドテイクが必要です。お互いにメリットがあり、補完しあうものです。友達は自分を映す鏡です。友達が少ないということはあなたにギブできるものが少ないということです。

 

※男女間の友だち関係は成立しません。男子は女子を常に恋愛対象として見るため、片方がなれないと感じている以上、不可能と考えるべきです。

 

Rule14 サークルはどれくらい頑張るもの?

・サークルの意義

 

孤独になりやすい大学において、自分の「居場所」をつくり繰り返し会える人をつくるところです。入学当初に複数かけもちして、それぞれの雰囲気をみて、ふるいにかけるのが合理的でしょう。

 

どのくらい没頭するかは個人の自由ですが、他人にアピールできるほどのものではないということを忘れずに。


Rule15 コミュニケーション能力を伸ばす

コミュ力とは

 

高校までは詰め込み、暗記型でしたが大学ではコミュ力が必要になっていきます。まずは見た目、第一印象を重視しましょう。内容よりもまずは見かけからです。

 
☆論理的な話し方のポイント

1 結論を先に述べる (「その意見に賛成です。理由は3つあります。一つ目は…」)
2 あいまいな表現を避ける(「ほとんど」「すこし」「かなり」「ときどき」など)
3 「5W1H」を明確にする
4 自分の弱みを見せない(「緊張してるんですが」「そこはちょっとわからないですけど」など)

 

Rule16 社会のルール&マナーを知る

マナーや礼儀作法をしっかりしましょう。大学生以降マナーの善し悪しが致命的になる場合があります。

1 明るい挨拶
2 箸の正しい持ち方
3 料理のテーブルマナー

などには特に気を付けましょう。


Rule17 女子学生の歴史的変遷を知っておく

女子学生に向けて

 

女子が大学に通えるようになってきているのは歴史的な転換です。入学できたことに感謝し、学問をしっかりやりましょう。男子同様女子も「売り」をつくりましょう。これからの時代は男子と同じ働きが求められます。

 

「女性の品格」を大事に。男言葉はなるべく避けましょう。見かけにも気を使いましょう。振る舞い方はあなたの自由ですが、男子は「女らしさ」を求めていることを忘れないようにしましょう。

 

RULE 18 21世紀型女子の生き方を知る

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21世紀型女子の生き方 4ケース



図 本書124pより引用

 

ケース1

大学時代を適当に過ごしているとこうなりがち。


ケース2

出産には適齢期があることを忘れないようにしましょう。卵子は20歳をピークに劣化し40代になると子供や結婚をあきらめなければならないことになります。

 

「自分が一人で生きていけるような経済的余裕ができると、相手に求める収入も自分より多くあってほしいと長い、男子に求める最低ラインも上昇してしまうといった心理的罠」(本書126ページより引用)に陥りがちです。気を付けましょう。


ケース3

悪くはありませんが、積み上げてきた教育、ビジネススキルを考えるとロスが大きいです。子育てがひと段落したあとに「自分の人生はなんだったんだろう」となってしまっては悲しいですよね。


ケース4

私はこの生き方を推奨します。人生にロスがありません。女の人には家庭を任せたいと思う男子はいますが、両立した生き方に賛同してくれる男子だって少なくないはずです。

 

「どんなに仕事がすきだろうと、どんなに忙しかろうが、仕事と結婚とは両立するものです。」(本書128ページより引用)


パート2 恋愛編

概説

高校の「どうやって避妊するの」「どうやって子供が生まれるの」ではなく「どうすれば将来性ある素敵な男子が手に入るの」「どうすれば女子を口説いて相思相愛にもちこめるの」に答えます。


恋愛は行うべきもの、がんばるものという前提で話します。

 

恋愛の基本原則


Rule19 恋愛を科学的に解き明かす

大人の恋愛と大学生の恋愛は違います。大人は大学生と違って「自分の力でお金を稼いでいる」のです。私はあくまで「大学生としての恋愛」を推奨します。大人の恋愛の練習と思いましょう。

 

Rule20 恋愛とは何か

片思いは非効率的です。好きになった人を美化するからです。

 

「大学在学中に、大いに恋愛しましょう。身体が大人なのですから、我慢するのは不健康です。でも、結婚や出産は、卒業後の楽しみにしておきましょう。また、恋愛の帰結として、肉体関係になったとしても『できっちゃった婚』を避けるために避妊はしっかりしておきましょう。」(本書145pから引用)


Rule21 恋愛感情はどうやって生まれるの?

究極的には繁殖のための、性行為のための、子どもを産むための感情です。人間は動物の一種であり、生物としての魅力が重要です。

 
Rule22 恋愛は利己的なもの

1 恋愛はとっても利己的な行為です。

2 ギブアンドテイクが原則です

3 よって恋愛においてもあなたがパートナーにギブできる「売り」が必要です。

 

Rule23  女子は「恋愛=結婚」、男子は「恋愛≠結婚」と考えている

・女子の視点

恋愛はリスクが高い。失うものが大きい。

1 男としての魅力(五感的魅力)
2 私たち母子を養っていけるか(社会的条件)←ここに学歴は含まれる

の両方を見て結婚相手を考える。

 

・男子の視点

恋愛はリスクが低い。失うものが少ない。

五感的魅力のみに重点を置く。


Rule24 恋愛の魅力はバランスする

相思相愛になれるのは自分と同じくらいの魅力の人です。魅力的な人からモテたいのであれば、自分の資産価値を上げなければなりません。また上手なプレゼンで資産価値を高く見せられるようになることも大切です。

 

自分の価値がどれくらいなのかは、告白された数やアタックした成功率から正しく評価しましょう。

 

Rule25 恋愛における投資とリターンを知る

恋愛においても投資が必要です。お金、時間、労力の3つの振り分け方をよく考えましょう。

 

慣れるまでは試行錯誤が必要で非効率なものになるかもしれませんが面倒くさがらずに取り組みましょう

 

Rule26 好かれやすい性格って?

恋愛市場で気に入られるために必要な要素を確認しましょう。

 

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「恋愛市場」で好まれる資質 トップ3



図 本書169pより引用


※恋愛における「優しさ」とは「自分だけに優しくしてほしい」という意味です。

 

 

Rule27 男女の脳はこんなに違う!

男女は脳の構造が違います。例えば会話に対する姿勢など。男子は女子のおしゃべりに適当なあいづちを打つほうが好感がもてます。


考えておいてほしいこと

1 男女のあいだで性格や相性がぴったり合うことは不可能

(→違いを許容して異性を見つけましょう)

2 性格を「治す」ことができなかったとしても異性が求める性格があることを認識しましょう

(→明るい、笑顔、穏やか、などを演出する努力をしましょう)


Rule28 どんなに好きな人でもいつかは飽きる

残念なことですが、これは避けられません。なぜなら

1 身体が健康になろうとして恋愛に付随するドキドキ、ときめきを減らそうとするから

2 「幸せ」は消費財であり、消費すればするほど満足度が減るものだから

3 日本人の人生は長すぎるから(恋愛感情の伴わない夫婦関係を50年続けるのは大変です)

関係の維持のためにはやはりギブアンドテイクが必要です。


五感的魅力と恋愛

Rule29 第一印象をつくる「視覚」について知る

恋愛はとにかく「視覚」が重要です。第一印象は会って0.15秒で決まります。

 

男性はまず女性の体型、そして徐々に顔へと見上げていきます。

女性はまず男性の顔、そして徐々に身体へと視線を下げていきます。

 

女子は男子を見るとき、顔:体型=7:3で顔を重視します。(体型の悪い男子には朗報です)

 

男子は場合分けされます。

長期的な関係(結婚など)を望む→顔:体型=8:2で顔を重視します。
短期的な関係(一夜の関係など)を望む→顔:体型=4:6で体型が逆転します。

 

衣服、化粧、髪型、姿勢など、顔と体型は変えられるものです。努力を心がけましょう。

 

Rule30 視覚の印象は毎日の心がけで変えられる

女子

女子は比較的ちゃんとしている人が多い印象です。衣服で清楚さを演出するとよいでしょう。男子からすると、ばい菌がない、肉体的な浮気をしていない印象を与えることが大切です。

 

男子

問題は男子です。見かけに無頓着な人が多いです。

1 キモい、臭い、汚いの3Kを避けましょう
2 髪の毛は短く、もみあげをはっきり、清潔感を出しましょう。
3 鼻毛や目やには少しでも出ていたら即アウトです。
4 歯の手入れをしましょう。歯医者で定期的にクリーニングしましょう。
5 可能であれば是非とも歯並びを矯正しましょう。
6 デート当日は「はひふへほ」を守りましょう。
は 歯磨き
ひ 髭剃り
ふ ふけをとる
へ 屁(トイレに行く)
ほ ほっと一息(落ち着き)

 

男子の服装は小ぎれいを重視しましょう。デートなどは必ず襟のついた服を着ましょう。

 

Rule31 大学時代は会話力を伸ばすチャンス

聴覚、会話の能力を伸ばしましょう。


女子は深くて低音な声を好みます。
男子は温かみがあり優しい声を好みます。

 

ですが会話の内容、話し方と違ってそれほど重要ではないので声に自信がなくても心配しないでください。話し方は言語と非言語の組み合わせです。言葉遣いに知性が表れます。

 

Rule32 モノの言い方しだいでうまくいくことを学ぶ

例えば「いかにしてデートに誘うか」

 

基本的なデートの誘い方

 

1 おまけ戦略

相手の好みをリサーチし、おまけをつけて自分を売ります。

「おいしいイタリアンのお店を見つけたんですけど」

Jリーグのサッカーのチケットを2枚いただいたのですが」

 

2 戦略的服従or補完性戦略

「エクセルの使い方がよくわからなくて困ってるんです。教えてください」

「エクセルの使い方がわからないって?教えてあげるよ」

 

3 ダブルバインド

「食事にいくとしたら、フレンチとイタリアン、どっちがいい?」


ユーモアが大事

1 人間関係をなごませることができるから
2 頭の良さや若さといった能力がわかるから
3 「笑い」が免疫上の利益をもたらすから

 

※ダジャレと自虐ネタはダメです。


※女子は友達関係のときはいいですが、男子から恋愛対象として見てもらいたいのであれば、ジョークは言わないほうがよいでしょう

 

Rule33 自分らしい「におい」でいることが大切

人工的なにおいを排除し、自分がもともと持っている体臭を異性に受け取ってもらうようにしましょう。お互いの体臭を嗅いで、血が近いか遠いかを確認するのです。くさいと感じたら血が近く、いいにおいと感じたら血が遠いということです。


Rule34 相手に触れることの大切さを知る

好きになると異性に触れたくなるのは、バクテリアを交換して相性を確かめるためです。

 

女子から男子へのボディータッチは有効です。一方で男子から女子へのボディータッチは嫌悪感を抱かれます。女子からすると、どんなばい菌を持っているかわからないからです。


☆気に入られる握手のコツ

 

奥まで深く握って、強めに、長めに、目を見ながら、会釈をせずに、微笑みながら、上下に振る

 

Rule35 キスは相手を知る一番の方法

たくさんのバクテリアを瞬時に交換するので、リスクのある行為です。また、相手の恋愛経験値がわかります。


キスの経験率(2011年)

高校生 男子 36
高校生 女子 40

大学生 男子 65.6
大学生 女子 62.2

大学生のうちにキスをするような相手を見つけたいものです。

 

Rule36 共に食事をすることの大切さを知る

料理をするメリット

1 味覚が磨かれて、栄養バランスに注意を払えるようになります
2 異性へのアピールになります。(特に女子は専業主婦を望む男子に対して有効です。)


☆「おごり」

大学生の恋愛は割り勘が普通かもしれません。しかし大人の恋愛では男性が女性におごるのが普通です。男子は「おごり」やレストランのこだわりを見せたいものです。テーブルマナーを勉強しておきましょう。

 

Rule37 好き≠性行為だと知っておく

女子が妊娠する可能性があるため、性行為は重大な行事です。するかどうかを慎重に判断しなければなりません。

 

経験率

高校生 男子 15
高校生 女子 23.6


欧米のデータから「性経験と知性は反比例する」との報告があるように、現時点での経験率は気にしなくてよろしいです。

 

大学生 男子 54.4
大学生 女子 46.8

 

性行為の善悪は議論しません。みなさんの節度ある対応を期待します。しかし繰り返しますが避妊はしっかり行いましょう。

 

恋愛感情は普段得られないエネルギーを生み出すことができる反面、勉強が手につかなくなるなどの弊害があります。恋愛のエネルギーを上手に勉強や将来の目的のために向けてほしいと思います。


パート3 実践編


概説

「自分を商品と考えたとき、いかにして相手に『売る』か」を念頭におき、実践してもらいたい普遍的なルールを伝えていきます。


Rule38 自分の商品価値を引き上げる

恋愛も友達関係も「ギブアンドテイク」です。自分を商品と考え、自分が相手の望む資質をもっているかどうかを意識しましょう。不断の努力を積み重ねて自分の商品価値を上げていきましょう。

 

Rule39 社会的条件の重要性を認識する

社会的条件(学歴、職業、将来性、安定性など)は

1 将来非常に重要になってくる
2 社会的条件の構築は大人になってからでは遅い可能性がある
3 だから大学生のうちから理想の将来像をイメージしてほしい


社会的条件は恋愛、結婚の場面でも最大の「売り」になります。特に男は見かけより社会的条件です。

 

Rule40 「根拠のない」自信をもつ

自分という商品を自信をもって売り込みましょう。「正直者はバカを見る」のです。自信がないのを正直に告白してはいけません。自信のない部分も自信のあるように振舞いましょう。

 
自信が先か、成功が先か→自信が先です。まずは根拠のない自信を持ちましょう。


Rule41 大きい夢を持ち、語る

目標は大きければ大きいほどいいです。恋愛や結婚は「男の将来性」と「女の最高の時期」の売買です。男性は熱く夢を語り、その実現性を示すことができれば、それに見合った魅力的な相手を手に入れられるでしょう。

 

Rule42 一歩目を早く、卒業後の自分の姿を思い描きながら

あなたたち大学生は経験値が少ないので、とにかく一歩目を早くしましょう。「走る前に考える」のは一番いけない行為です。バイトも直観、イメージで選び、消去法で選びましょう。


Rule43 試行錯誤をして、成功の秘訣を見つける

試行錯誤はとくに恋愛で必要です。慰謝料、養育費などの問題もなく、コストが軽微な今のうちにたくさん経験を積みましょう。

 

離散数学」という学問の中に「36.8%の法則」というものがあります。これは、結婚前に10人の異性と付き合うものとすると、確率的には出会いの総数の36.8%以降の人と結婚するのがよい、というものです。

 

ですから大学生のうちにたくさん恋愛をしておく必要があるのはデータから考えても最良の相手を見つけるためには合理的なのです。


Rule44 自分にはウソをつかない

認知不協和という心理的なワナを説明します。

 

モテない

モテない現実を認めたくない(もっともらしい口実が欲しい)

「恋愛はめんどうくさいから」

「男(女)同士のほうが楽しい」

「勉強で忙しいから」

 

このような「自分へウソをつく」行為をやめましょう。前に進むためには現実を直視することからはじめなければなりません。

 

Rule45 自分を「客観視」する

危機的状況に陥ったとき、当事者でありながらいかにして第三者の視点から自分を眺められるかが大切です。他にも、英語が得意であるとアピールしたければ、「英語が得意です」ではなく、資格の得点などが有効でしょう。客観的に示すこと、考えることが大切です。

 

Rule46 世界と日本の動きに敏感になる

あなたは数世代、何千年の歴史の中の一人として生きています。よってその大きな流れを注視し、変化にいつでも対処できるようにしなくてはなりません。

 

現在の世界の潮流は言うまでもなくグローバル化。日本語以外の言語、とくに英語はぜひ習得してください。世界における日本を知りましょう。資源に乏しく、軍事的にも、他国に多く依存する日本は、世界の情勢の影響を受けやすい存在です。

 

日本の政治・経済状況の把握をしましょう。日本は民主主義の国です。20歳になったら選挙権を与えられます。あなたの投票が間接的に政治を動かすのです

 

日本の世界における位置づけ、政策が自分に、日本にどう影響するかの知識をもって日本にふさわしい人材になりましょう。


Rule47 「きれいな別れ方」を学ぶ

男子と女子では2対1の割合で男子が振られます。そこでとくに女子に「きれいな別れ方」を教えたいと思います。

 

1 フェードアウト戦術

連絡を徐々に減らしていきましょう。痛みの少ない代わりに時間がかかり、相手に対して非情になる勇気も必要です。

 

2 ショック療法

素直に「ほかに好きな人ができた」と伝えましょう。淡々と事実を述べるだけにとどめ、恨みを買われないようにしましょう。


まとめ

人生には二つの大きな目的として

食料獲得

異性獲得

があります。この二つの目的に合わせて本書は書かれています。

 

☆本書のポイント

 

1 自分の「売り」をつくる

食料獲得のため、一芸に秀でましょう。

 

2 目的が明確な勉強をする

卒業後にどんなかたちで食料獲得をするのかを意識して学びましょう。

 

3 本格的な恋愛の経験を積む

日本人の平均初婚年齢 男 31 女 29

平均交際期間 4年半

よって交際開始は男 26 女 24

大学卒業直後から将来の結婚を考えなければなりません。

 

大学4年間はそのための練習期間です。積極的な行動を起こし実践的に学んでください。

 

 

 

 

以上です。

 

 

 「サークルやバイトは学生時代力を入れたものにはならない」「恋愛は頑張るべきもの」「まずは自信を持とう。結果はあとからついてくる。」「自分の売りを作ろう」などなど、さまざまな示唆があったのではないでしょうか。

 

みなさんの大学生活の充実に役立ててください。最後に、こちらにリンクをもう一度貼っておきます。もっとじっくり読みたいと思った人はこちらから買って本書を読んでみて下さい。

 

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫)

 

 

 

ありがとうございました。

 

「大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる本/貫成人」の感想まとめ


こんにちは。

 

このページでは「大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる本/貫成人」をおすすめします。この本はタイトルの通り哲学を広くわかりやすく網羅した本です。

 

聞いたことはあるけれど、実際にどんな意味なのかわからない、という用語ってありますよね。

 

そういったものが山のように出てきて、「ああなるほどそういう意味だったんだ」と膝を打ってしまうような本でした。

 

大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる

 

 

 

「そういう意味だったのか」を2つ紹介

 

「聞いたことあるけどよく知らない」ものの意味がわかって面白かった部分を2つ紹介します。

 

デカルト「われ思うゆえに我あり」

 

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大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる本/貫成人 56、57ページ

 

 

「聞いたことあるけど意味は知らない」用語として「我思うゆえに我あり」はかなり上位にくるのではないでしょうか。これは先に述べた観念論を打破する考え方です。

 

夢を見る感覚を思い出してください。夢の中では「自分は夢の中にいるんだ」ということには気づくことができません。

 

それで、夢から覚めたときはじめて「はっ!・・・夢か」と世界が夢であったことに気づくのです。

 

そして、このことはあなたが生きているその世界でも起こりうるのではないか?起こらない保証はどこにある?という話になってきます。

 

「ドッキリ大成功!今まで生きてきた世界はぜんぶ夢でした~」と自分がなる可能性があるのです。

 

1秒後に夢から覚めるかもしれない今を僕たちは生きている、その危うさがあるのです。

 

この危うさに対して「そんなことはありえない。」と言い切ったのがデカルトでした。

 

「夢の中では『これはもしかしたら夢なのだろうか?』なんて思わない。」

「今、私が『これはもしかしたら夢なのだろうか?』と疑うとしよう。」

「疑っているということは私の意志でやっていることなので、疑っている行為自体を疑ってもしょうがない。」

「つまり疑っていることが確実であるなら、世界も存在していることになるのだ。」

 

「疑うことができる、ということは、この世は夢ではない、ということの証明になる。」

 

 

このような論理の道筋をたどることで「我思う、故に我有」を導き出すことができるのです

 

ニーチェルサンチマン

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大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる本/貫成人 102、103ページ

 

ニーチェはこれまでの哲学を「転覆」させた人物です。「転覆」。かっこいい言葉ですね。

 

ニーチェは「ルサンチマン」という考え方の中で、「正義」という概念を負け犬の屁理屈である切り捨てます。

 

負けを認めるというのは人間にとってつらいことです。そして社会の仕組みの中で負けていてその敗北が逆転不可能で絶望的だったときに「ルサンチマン」は生まれます。

 

 

それはつまり、「でも俺たちは『正しい』んだ」と思うことです。正義という概念を生み出し、自分には正義があるから負けていないと思い込むことで心の均整を保っているのだ、と。

 

ニーチェは正義をこのようにルサンチマンから生まれるものだとして、倫理的、模範的なイメージのついて回る正義という言葉をぶった切ります。

 

ルサンチマンとは曲がっていて闇の深い言葉なのだと気づかされました。

 

 

 

この2つ以外にも哲学の全容をざっと見ることができます。とても知見の広がる内容ばかりなのでぜひ読んでみてください。

 

 

ありがとうございました

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