朝井リョウの『何者』の感想は「最悪」、小説の評価は「最高」

朝井リョウの『何者』という小説をご紹介します

 

 

何者

初めに感想を言うと、読んだ後味は最悪です。間違いなく「楽しめる」小説ではありません。

 

ただこういう小説に出会うことでまた一歩強くなれるという意味では最高の小説です。読むのを強くおすすめします。


就活にさしかかってい4人の大学生の群像劇。いろいろと考察は出回っていますが何も知らずに読んだほうが、メッセージはあなたに届くはずだと思います。

 

 

最後のあのシーンで味わえる、背後からスッと銃口を突き付けられるような冷たい感覚。あの泣き出したくなる感覚を背負ってこれから生きていけば、より強くなれるでしょう。

 

主人公の独白(地の文)は読んでて共感できるはず。大学生、というか、小説を読むようなひねくれた人ならえてして陥りがちな視点が含まれています。

 


この本のメッセージは遅かれ早かれすべての人が気づくことになる大事なことです。

 

そして、そのメッセージに気づくのは、早ければ早いほどいい。僕はものすごく心当たりがあって本当に泣きたくなりました。

 

後悔したくなければ、なるべく早く読むべきです。

 

 

人として一番かっこいい生き方とはなんなのか。

 

 

人生に対する臨場感がぐっと増す最高の小説です。

 


Amazon prime videoで映画版も見られるのでぜひ。


何者

何者