こんにちは。
今回は忘年会・学校の出し物として、ラグビーのハカを考えている人に向けて、ハカ全5種類の特徴と踊り方をランキング形式で解説していきます。
僕は、ラグビーへの愛が深すぎるあまり、ハカの踊りを全種類覚えて、踊れるようになってしまいました。誰よりもハカに詳しい僕がハカを徹底比較して、その良さを熱弁します。
ご紹介するハカは以下の5種類です
ニュージーランド カマテ(KAMATE)
ニュージーランド カパオパンゴ(KAPA O PANGO)
トンガ シピタウ(Sipi Tau)
フィジー シビ(Cibi)
評価基準は以下の5つになります。
踊りやすさ
発音のしやすさ
テンポのよさ
歌詞
芸術性
踊りを覚える際には、代表的なハカの動画を貼っていきますので、それをダウンロードして0.5倍速で再生しながら練習するのが一番早いと思います。
あとは一人がしっかり覚えて練習会を開き、その人中心で踊りをみんなで練習するとスムーズです!
5位と4位は紹介程度です。3,2,1位は実際に踊るために覚えるのにおすすめです!
- 五位 シピタウ(cibi tau) 国:トンガ
- 四位 シビ(Cibi) 国:フィジー
- 三位 カパオパンゴ(Kapa o Pango) 国:ニュージーランド
- 二位 Siva Tau
- 一位 カマテ(Kamate) 国:ニュージーランド
- 歌詞の意味
五位 シピタウ(cibi tau) 国:トンガ
項目 | 点数 |
踊りやすさ | 2 |
発音のしやすさ | 1 |
テンポのよさ | 3 |
歌詞の意味 | 4 |
芸術性 | 3 |
総点 | 13 |
解説
5位はトンガのハカ、Cibi tau。シピタウの魅力はなんといっても戦闘色あふれるワイルドさにあります。古くから受け継いできた民族の誇りや歴史を感じる踊りです。
踊りについて
このハカは全5種類の中でもっとも踊りが複雑で難しいです。リズムが不規則で見る側からすると間延びしがち。複数人でやる場合、タイミングを合わせることが難しい。そしてなにより踊りに規則性がないため覚えにくい。
振付を覚えにくいというのが致命的です。学校の出し物として選ぶにはかなり厳しいものがあるでしょう。
ただ、先にも述べたように、ワイルドさ、戦闘の意思をもっとも荒々しく表現できています。アドレナリン全開にしたい人は物事に取り組む前にこれを舞うといいかもしれません!
四位 シビ(Cibi) 国:フィジー
項目 | 点数 |
踊りやすさ | 5 |
発音のしやすさ | 3 |
テンポのよさ | 4 |
歌詞の意味 | 3 |
芸術性 | 4 |
総点 | 19 |
解説
四位はフィジーのシピ。ハカは通常、二列か三列になって踊ることが多いのですが、シピはなんと半円状に隊列を組みます。
一人一人の立つ間隔が広いのは、「個」の強さを全面的に押し出すフィジーのプレースタイルの現れでしょう。
踊りについて
振り付けが極めてシンプルで踊りやすい。最後に思いっきり空に向かってジャンプするところも元気があってオチがつくのでわかりやすい。
ただ唯一、致命的なポイントを上げるとすれば、その短さ。披露する場合には観客に対して「え?もう終わり??」という印象を与えてしまう危険性が高いです。
人前で踊る際には繰り出し方に気を付けましょう。
ただ覚えることは簡単です。「ちなみにフィジーのも踊れるよ(踊る)」「短っ!」ってな感じでネタ枠として身につけるとよいでしょう。
三位 カパオパンゴ(Kapa o Pango) 国:ニュージーランド
項目 | 点数 |
踊りやすさ | 5 |
発音のしやすさ | 4 |
テンポのよさ | 3 |
歌詞の意味 | 5 |
芸術性 | 4 |
総点 | 21 |
解説
三位はカパオパンゴ。ニュージーランドが「本気モード」の時に披露するハカです。
2019年ラグビーワールドカップ日本大会では、予選の南アフリカ、決勝トーナメントでは、初戦(対アイルランド)、準決勝(対イングランド)でのみ披露しており、強敵を相手にしたときにだけ繰り出されるスペシャルなハカです。
三角形の隊列を組みながら、片膝をついて、拳で地面をたたく振り付けがかなり有名。披露する場合には共感規律が保たれつつも、圧倒的な迫力でもって相手を迎えるその姿勢は、ニュージーランドのプレースタイルにも通じる面がありますね。
踊りについて
片膝をついて拳を地面にたたきつける振り付けがかなり有名なので、披露する場合には「あ~その踊り見たことある!!」と共感を呼ぶこと間違いなし。
踊りは覚えやすく、一定のリズムもある。ただ、一つ問題点があるとすれば「間」が長いということがあります。
筋骨隆々の男たちはにらみつけるだけで、沈黙にも迫力がこめられますが、一般人がやると少々間延びしがちになります。出し物としてやる際には、この間をいくらかの振り付けのアレンジや省略の工夫で間延びさせないようにする必要があるかと思われます。
☆歌詞のポイント
ベスト3からは歌詞の解説コーナーを挟みます。歌詞を理解して気持ちを込めて踊るとよりサマになるかも??
1 HI! AU,AU,AU AU-E HA!
「戦う時がきた 我々の時間だ」
2 KA TU TE IHI IHI! KA TU TE WANA-WANA!
「我々の圧倒的な強さを感じよ」
3 KI RUNGA KI TE RANGI, E TU IHO NEI, E TU IHO NEI!
「そして勝利をおさめさらなる高みへ参らん」
歌詞からは圧倒的強者の風格がにじんでいますね。和訳を見ればわかりますが、オールブラックスだからこそ歌えるような歌詞ですよね。常に最強であらねばならないという自信、覚悟、矜持が体現されたようなハカです。
二位 Siva Tau
項目 | 点数 |
踊りやすさ | 4 |
発音のしやすさ | 4 |
テンポのよさ | 5 |
歌詞の意味 | 4 |
芸術性 | 5 |
総点 | 22 |
解説
二位は南太平洋の島国、サモアのハカ、シヴァタウです。
踊りについて
シヴァタウはなんといってもその踊りやすさがとてもポイントが高い!!振り付けの規則性、一定のリズム、という条件を十分に満たしつつ、サモアの個性もはっきり押し出されています。全ての項目でバランスよくポイントを稼ぎ、没個性にもなっていない。文句なしです。
「マヌ!!」と、最後に拳を振り上げるところが絶頂になります。ここをピシっと揃えられると、かなり決まって観客を「おお~!」と観客をうならせることができるので頑張ってみてください!!
「あえて王道のニュージーランドのハカではない亜種を踊って、周りをあっと言わせたい」と考える人には、サモアのシヴァタウを練習することをおすすめします!
☆歌詞のポイント
「マヌ・サモア」という愛称がそのまま歌詞でも呼ばれています。基本的にはマヌサモアという歌詞を連呼するだけなのでかんたん!!
注目の歌詞は最後のこの部分。
LA MANU SAMOA
マヌサモア
LA MANU SAMOA
「マヌサモア」
LA MANU SAMOA EO MAI SAMOA
LA MANU!
「 マヌ!」
一位 カマテ(Kamate) 国:ニュージーランド
項目 | 点数 |
踊りやすさ | 5 |
発音のしやすさ | 5 |
テンポのよさ | 5 |
歌詞の意味 | 5 |
芸術性 | 4 |
総点 | 24 |
解説
一位は王道です。オールブラックスの定番、カマテ。ハカと言われて、日本人の多くの人が思い浮かべるのがこれでしょう。「がんばってがんばってこー!」という日本語の空耳が聞こえることでも有名です。
ニュージーランドの代名詞のような踊りであり、歌詞にはマオリの誇りがつまっています。
踊りについて
5つの評価基準を完璧に満たし、非常にバランスがとれている。発音が歌詞のローマ字通りで非常に歌いやすく、踊りもシンプルで踊りやすい。ダンサーへの配慮が効いていると踊りです。
学校での出し物でやるにもこれが一番適しているでしょう!踊りの音頭を取る人は、ほかの人とセリフや振り付けが異なり、アドリブも求められることが多いのですが、このハカはそういうこともありません。
音頭をとる人と、ほかの人と踊りがあまり変わらないので、連携して踊りやすいかと思います。
いろいろ紹介してみましたが、ハカを出し物としてやる際には、やはりこれを選ぶのが一番安全だと思います。
踊り方についてはニコニコ動画のこちらが一番正しくわかりやすいです。
☆歌詞の見どころ
振付で、太ももを叩くのは「死」を、両腕を天に掲げることは「生」を意味します。戦いへ臨む前の、命をなげうって戦うという決意の表れですね。
TENEI TE TANGATA PUHURU HURU
という部分で、腕をふるわせながらも、腕と相手に交互に目線を置くととても迫力が出ます。
ぜひ頑張って覚えて、披露してみてください。一位なので歌詞もフルで乗っけちゃいます!!!
<リード>
Ka mate, ka mate!
カ マテ! カ マテ!<コーラス>
ka ora! ka ora!
カ オラ! カ オラ!<リード>
Ka mate, ka mate!
カ マテ! カ マテ!<コーラス>
ka ora! ka ora!
カ オラ! カ オラ!Tēnei te tangata pūhuruhuru
Nāna nei i tiki
mai whakawhiti te rāテネイ テ タナタ プッフル=フル
ナア ネ イ ティキ
マイ ファカ=フィティ テ ラ!Ā, upane! ka upane!
Ā, upane, ka upane,
whiti te ra!ア ウパネ! カ ウパネ!
ア ウパネ! カ ウパネ!
フィティ テ ラ!
歌詞の意味
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
(リピート)見よ、この勇気ある者を。
この毛深い男が 太陽を呼び 輝かせる!一歩上へ! さらに一歩上へ!
一歩上へ! さらに一歩上へ!
太陽は輝く!
引用元 http://www.worldfolksong.com/folkdance/haka-war-cry.html
まとめ
この記事で、全てのハカを一通り解説しました。踊りとしてのポイントや、歌詞の意味などたくさん伝えられたと思います。
学校の出し物で踊る際には一位のカマテ、二位のシヴァタウなどがおすすめです。
ニュージーランドのハカは、時々少しづつアレンジが加えられます。いろいろな種類のものを探してみて、省略したり、アレンジしたりして、出し物にふさわしい形へと調整するといいでしょう。マオリオールブラックスという、マオリ族で構成されたオールブラックスのハカなどもおすすめです。
ハカの知識はもう十分でしょう。これからは実践です。あなたも練習してハカを踊れるようになりましょう。大体一つ6時間くらいあれば覚えられます!!頑張ってください!!
A Upane! Ka Upane!
「一歩上へ!さらに一歩上へ!」
A Upane! Ka Upane!
「一歩上へ!さらに一歩上へ!」
Whiti te ra!
「太陽は輝く!」
Hi!
ありがとうございました。