LOVE理論を読んで水野敬也へのイメージがガラッと変わった。

 

 意識高い系中島のブログを読んで、水野敬也の「LOVE理論」読んでる。辛すぎて割りと死ねる内容。まだプライドを完全に捨てきれていないぞ。プライドを捨てるんだプライドを!

 

LOVE理論

LOVE理論

 

 

 

僕は水野敬也さんを偉大なベストセラー作家だと思っていました。慶應大学経済学部卒業というのを聞いて、なおさら、ああこの人はすごい人なんだな、と思っていました。

 

本は夢をかなえるゾウと人生はワンチャンス、人生はニャンとかなる、顔二モマケズ、などを読んだことがありました。それで勝手に道徳とか自己啓発系を書いてる作家さんなのかなと思っていました。

 

しかし、この本を読んで僕の中の「水野敬也」像が大きく変わりました。

 

水野さんはなんにも持っていない凡人でした。そして誰よりもダメな自分と必死に向き合ってあがいてきた人間でした。

 

この本は恋愛指南本です。

 

彼は容姿にめぐまれず恋愛もしたことがない、中高時代はゲームセンターに通っていたオタクでした。必死に勉強して田舎から上京して慶應義塾大学経済学部に入学します。なんてったってあの慶應!!彼は胸と股間を膨らませて、

 

「理想の彼女をつくる」ため

 

学生生活をスタートさせます。彼は、中高と青春をゲームセンターに費やしたオタクだったので恋愛に関して無知でした。そしてありとあらゆるマニュアル本を読み漁って愚直に実行に移し、試行錯誤の結果、得たものがこの本に詰まっています。

 

悪戦苦闘する中で、彼は何度も存在しているだけでモテる人間を目の当たりにします。いったい彼らの何が彼らをモテさせているのだろうか。水野さんは思考をめぐらせて、「彼ら」が無意識にできてしまうものを必死にまねて自分のものにしていきます。

 

この本は恋愛指南本ですが、それよりももっと高尚なメッセージを僕は感じました。 

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「持っていない」側の人間でも、決してあきらめるべきじゃない。

 

頑張れば手に入れられるものなんだ、ぜったいに。

 

そして努力を重ねれば、ちゃんと「元から持っている」人間だって超えられるんだ

 

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そういったメッセージです。面白おかしい水野さんの文体はまさに才能そのものですが、根底にはそういった熱いメッセージを感じました。

 

僕もいま早慶にあと一歩及ばなかった明治大学の一年生です。立場はあの頃の水野さんとそう変わらないんじゃないかな。そうだよ、頑張らなきゃ。

 

この本に大学1年生の5月に出会えたことに感謝して、しっかり1500円分の価値を回収したいと思います。

 

LOVE理論は知恵と勇気をくれる本でした。水野さんは「持っていない」側の人間にとっての希望の星として輝き続けています。

 

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